紙丑堂の業務日誌

ぼんやりしがち

サイバーパンク2077クリア感想

※ふせったーからの転記。

ゆうべ「星」エンドを見ました。

「星」「節制」エンドのネタバレありです。
私は攻略もネタバレも見てないので、ほかのことはまだ知らんとです。



パナムちょっと苦手だったし(好きだけど)、こんな危ないことにあの気の良い連中巻き込むのはダメだろうと選択肢選ぶ直前まで思ってたんだけど。
ふと、「Vはなぜ“ここ”にいるんだろう?」と。
ここってのは、ミスティが連れてってくれた屋上のこと。
ミスティが大事な思い出をお裾分けしてくれたのは、なんでなんだろ?と。
答えは簡単で、ミスティがVのことを大事に思っていてくれたから。
じゃあそれはなんでかって言ったら、Vが生きてきたからなんだよね。そこで「あ、これはVの物語にしてやらなきゃならんのでは?」と急に思って。
正直言うなら物語の裏で動いている歴史とかにもめっちゃ興味あったし、人を食らう都市ナイトシティのことももっと知りたかった。ストリートキッドを選んだのは私が東京生まれ東京育ちで、都市というものがひたすら好きだったから。だから、サイバーパンク2077という舞台=世界を主役にするなら、アラサカを頼るべきだろうと思った。

でも、それは後回しにしとこうや、と。だってプレイヤー(私)とVが出会うところからこの物語は始まっているんだし、それならプレイヤーの興味(世界)はひとまず置いといて、まずはVの事を考えてやらにゃ、と思ったのです。
じゃあ、と選択肢を見たとき、パナムだけが「V自らが動いて獲得した人」だったんだよね。
ハナコは降ってわいた災難みたいなもんだし、ジョニーはあくまで割り込み乗車であって主役ではない。

で、パナムを頼ってみない?とVに提案するような気持ちでパナムを選択したのでした。
もうここから号泣で……。
アルデカルドスのみんなだけじゃくて、ヴィクターやミスティや、そんなに深く付き合ってるわけじゃないと思ってた人たちも、じつはVの人生にちゃんと存在して、他人として(なんていうんだろう、物語の書き割りとしてじゃなく)Vのことを思っていてくれたんだっていうのが深く実感できたんですよね……。
なんか、みんな心配してくれんだもん。
ナイトシティで傭兵をやっていると、みんな平気で裏切るし、はした金で命を取ったり取られたりする。
それがいつの間にか当たり前になっていたときに、彼らはただVがVだからという理由だけで心配してくれて、がんばれと言ってくれたり、忠告してくれたり。助けてくれる。なんの見返りもなしに。

なんかね、Vで良かった、とおもった。

Vという存在が、「今ここに、こうして在るV」で良かった、と。
だから、裏切っちゃダメだとも思った。Vを思ってくれるひとを、そしてVを。そしたらなんか号泣してしまった。私の実人生となんら変わりない、作り物であるはずの彼らに命が宿り、その生を生きている。彼らの生は作り事じゃない。確かにそう感じて、もう涙が止まらなくなった。
だから私も、その責任をまっとうしようと。ええ。燃えましたね。

そういえば、『ウィッチャー3』の「国家の理性」クエストも同様のものを感じた。ロッシュたちを庇うか見殺しにするかを選択するあの一瞬、あのときほどゲームで頭をフル回転させたことってないような気がする。
ゲーム内で得たすべて知識を総動員させ、そのとき想像できうることを真剣に想像し、別世界の政治情勢を本当のこととして考えてた。そこにはたしかに私たちの世界とは別のエンジンで駆動する別世界が存在していて、こんなことってあるのかと感動した。
CDPRはこういうの上手いのかもしれん。
閑話休題

愛憎半ばするジョニー・シルバーハンド。あいしてるよ、バーカ

まあそれでジョブ進めたわけですけど、無事泉に入って戻ってきて(ジョニーとの別れがマジでつらくて。ジョニー……私はお前が大嫌いだけど大好きだよ。こんな大事な存在になるなんて想像しなかったよ、あんたはもうひとりの「私(プレイヤー)」だよ……。そしてジョニーの外見にキアヌ・リーブスを与えたCDPRの慧眼よ。「俺たちのキアヌ」の見た目は伊達じゃねえ。)、そこからですよ。

ずーーーーーーーーっっっと気にしてた、というか「この人のことがあるから私は生きる、必ず還らねばならぬ」と思っていた人・ジュディ。ハイ私のVは女性なのですがジュディとステディなんです。自分のセクシュアリティとゲームを無理なく同期させられる、良い時代になったね。
でさ、「一緒に街出よう」とか言ってたのに置いてっちゃうの?え……仕様上仕方ない(突如現れるメタ視点)にしてもそれは……とかちょっと心の片隅でゴニョゴニョしてたんだけど。

エスト目標「キャンプに来た人と会って話す」
ん…?
声が……聞こえる………。
この声は…………
ま、まさか…………アアアアアア

ジュディ!!!!!!

マイスウィーテストディア!!!!!!

ありがとうCDPR!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(魂の咆吼)

このシーンほんと好きでな

ちゃんとそこまで考えてシナリオ組んでくれて本当にありがとう……これですこれをやるためにVは頑張ってきたんだ……私(V)のことはええねん、結構足掻いたから。でもそこで関わった人たちを宙ぶらりんに置き去りにするのはイヤだーーーと思ってたので、もうこれが、本当に嬉しくて嬉しくて。
号泣です。

あ、リバー…ですか……?だから言ったじゃんあれは事故だって(勢いで寝た)
あいつはイイ男だからすぐ次見つかるよ……うわあジョニーみたいなこと言ってる……。

みたいな感じでですね、エンディングになだれ込みました。延々泣いてました。

あとジョニーの「お前はその選択を後悔することになる」の重みね。
もう俺はジョニーでジョニーは俺でのレベルなので、ジョニーがそれを優しさから言ってくれてるのも、本当にVは後悔することになるんだろうなというのも当然理解してたんですけどね。
やっぱり、死なれるとね。「あたしが死んどきゃ良かった」って思うんだ。
知ってるよ、彼らの決断だから私は関係ないし口も出せないって。
でも私が現れなきゃアンタたちは今ごろアリゾナに向かってた。こんなクソみたいな都市から遠く離れて、砂埃とエンジンの轟音の中、陽気に唄とか歌ったりしてたんだろ?
それなのに……ごめん……。
ってなるじゃん。なったよ。ベソかいたよ。本当にごめん。ありがとう。

だからねーーーーーミッチがねーーーーーーーーーーありがとーーーーーーーーーーーー!タフ!!!!タフは正義!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ロマンス増やすなら絶対ミッチですよ。
(余談ですが「喧嘩」で勝ったときヴィクターが子供みたいにはしゃいでるの見て、あ、勝って良かったなって思ったのと同時に、ヴィクターとロマンスなくて本当によかったなって思った。関わらないことによる距離が生み出す信頼とか、好意とか、確実にありますね。それが私はいちばん好きです。ヴィクターのことを心から愛しているけど、それはすごく遠い距離からしか成立しない愛だなと実感しました)

ここでVの旅はひとまず幕を閉じ、新しい生活が始まるわけです。
よかったー。いやー、よかった!!


さて、本日仕事をそそくさと片付けて、今度はプレイヤーである私が選びたかった選択肢を選びました。
それが「節制」エンドでした。

おやすみ、ジョニー

プレイヤーとしての私としては、「私」の命を繋いでくれたジョニーとの約束を守りたかった。
そして何より、ブラックウォールの向こう側をどうしても見たかった。とにかく、見たかった。そこに何があるのか、何もないのか、見たい知りたい行きたい。

でも、それを遂行したらジョニーが苦しむこともわかってたし、何より自分(V)を愛してくれた人たちへの裏切りになる。だから選べなかったんですけど、その「ワガママ」を今度は通させて貰おうかなと。

結果。

「で、ですよね~~~~~~~~~!」

というエンディングになって笑いました。
結論から言うと、「マジで選ばなくてよかった!!!!!!!!!」。
あっぶーね、いくら自己中ってもこれはダメだ……。
唯一よかったのは、ジョニーが初めて、人を愛することの本当の強みを知って弱さを受け入れられたことかな。
でも、ジョニーは本来死んでいて、やっぱりその人を戻してはならないと強く思った。終われないことに苦しんでいた人に、むりやり生を押し付けてしまうのはダメだ。
本当にこっち選ばなくてよかった……。

ただ、ジャッキーやエヴリンの墓が並ぶ中にVが「夢追い人」としてひっそり加わる光景は、胸に来る者がありました。もしかしたら、本来は(大きな物語はとしては)こうあるべきだったのかもしれないな、とも思った。
元々サイバーパンクはジョニーが主役で、そこからの話なわけだしね。

で、ふたつのエンディングを見てから、つらつら考えたこと。

私は、Vのゴーストだったのかもしれない。
「囁くのよ、私のゴーストが」って、こういうことなんじゃないかと。
素子さんのいうゴーストって、今までは核となる自分とか、自分の知らない本当の自分的なことかとおもってたんだけど、核とはちょっと違うのかもしれない。
もう一人の自分。一秒一秒変わりゆく「私」の意識をひとつなぎにつなぎ止め(たように錯覚させ)、時には「私」となり、決断し、心配し、嫌悪してくれる存在。
なのかな、と、ふと。
他我でもなく、もっと曖昧な、変わりゆく私の私じゃないほう、それがゴーストと考えることもできるんじゃないかなー、とか、とか。
オチはないが。

あ、最後に。

エンドロールで、タケムラに「地獄に堕ちろ、クソアマ」と言われたのが最高に良かった。
ニュースを知ったとき、彼はきっと盛大にブチ切れたあと、大笑いしてくれてると思う。

またね、サムライ。
ノーマッドになりたくなったら、いつでも連絡ちょうだい。待ってるよ!

V at night "f**kin" city


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