Blueskyからサルベージしたもの。
9月はずっとフロストパンクやってた気がする。後半は『スター・ウォーズ:無法者たち』やってた。クリアは10月入ってからなので感想は来月分記載になるとおもうけど、めちゃくちゃ良かったです。スター・ウォーズ好きならやって損はない。
なおエルデンリング影の地はずっとやってるのでカウントしておりません。マジでずっとやってる。
▼映画
『レベル・リッジ』
- ジェレミー・ソルニエの新作。
- めーーーーーーちゃくちゃ面白かった!!!!!!!!!!さすがっす!!!!!!!!!!!!
- ここまで抑えたトーンで、主人公側はつねに囁くように喋り、カタルシスも爆発すると言うより深いところからじわっと湧き上がってくるタイプで、しかも終わったあとの余韻はむしろ苦いという。なかなかないタイプの巻き込まれ型リベンジ・アクションで、いぶし銀というか捻くれというかアイロニーというか、まさにソルニエの新作という感じ本当に凄まじく良かったバチバチに決まったかっこいい構図がすっと挟まれるのも憎い。絡まりあった悪と通すべき筋のプロットも見事。最高ですありがとうございました。
- 『ブルー・リベンジ』も『グリーンルーム』も『ホールド・ザ・ダーク』も軒並み高評価で一貫してる自分が信頼できすぎる。自画自賛?する。
- なんとなくジェフ・ニコルズを思い出して、そういや最近何やってんだと調べたら去年新作公開してた。日本では11月公開らしい。
- 似てないんだけど、ジェフ・ニコルズとジェレミー・ソルニエって自分のなかでなんとなく同じハコに入ってる。なんだろ。どこらへんだろ。
- ソルニエの、あの暴力の渦中での泣き笑いの感じはコーエン兄弟の系譜というか、家族経営版コーエンとでもいうか…とおもってたんだけど、レベル・リッジはもうちょい重苦しさが洒落にならんくなってきてる気がした
2024年9月13日
『ドッグマン』
- ベッソンの。めっちゃ良かった…………………。
- ケイレブ・ランドリー・ジョーンズほんとに良いな なんだかんだでずっとすごい好きな役者だな。
- 主人公が犬小屋で見てた夢みたいにもおもえて、そこがとても良い。なあ、お前のためにここに立ってる、お前は私を信じているのか?と問いかけながら無為に死んでいった子どもの話におもえてしまう。
- なんか『無垢の祈り』思い出しちゃうんだよな…。
- これ、同じような感想を持ったひとを複数見かけているのでそこまで穿ったものではないとおもってるのだけど、すこし調べたら「実話に着想を得た」の「実話」は虐待事件の部分だけだったということを知って、なんとなく腑に落ちたりした
- シンパシーといえば、ソルニエのシンパシーの寄せ方も信頼してる たとえばレベル・リッジではメインで描かれるのは主人公たち、いわば抵抗者たちなんだけど、たぶんソルニエのシンパシーは抵抗しきれていない人々(役所のピクニックおじさん)にあるんじゃないかなとおもうんだよね。ああいうこんがらかった正直さにわたしはすごく好感を抱いてしまう。シェイプ・オブ・ウォーターでデル・トロのシンパシーはむしろストリックランドのほうにありそうなところとか、コラライン(映画)のセリックは魔女のほうに肩入れしてそうなかんじとか。
2024年9月18日
▼本
『HUNTER×HUNTER』38
- パクノダ……………………
- ていうかここで旅団結成の話はズルすぎる 嫌いになれないわけですよ………
- 「もう誰も死んでほしくない」と願いつつほぼ全員が死ぬことをわかって見守ることしかできない つらい 継承戦編いっそはやく終わって 年々耐性が減っていくんよ歳取ると
- あの第4ヤバ王子の同期出てきたのにはびっくりした 「あっ友だちいたんだ」って ごめんねツェリやん
- そして冒頭の「前巻までのあらすじ」がまったくスペース足りてないことに気づき笑っている 「一方、3つのマフィアの抗争は激化」って、あらすじだけ読んだらマフィアどっから出てきた?!ってなる
- それにしても富樫は昔から自分と価値体系の違うひととの出会いでその者の世界観が大きく変わり、結果として大局に番狂わせが起きる話をけっこう好んで描くなあ それが恋愛的なものとして扱われることも多いけど、たぶん恋愛だけじゃなくて人との究極のコミュニケーションみたいな部分にドラマを感じるのかな 人生観みたいなものなんかな
- 結局5巻くらい遡って読んでるんだけど、そういやネテロの息子と十二支んが暗黒大陸進出について駆け引きするとこから始まってたんよなこの段 そうだった V5ってG7みたいなものという理解でいいんだっけ。もうなんもわからん
- ハンター読み返してて、このまま行くとクラピカが死んでその能力をクロロあたりが成り行きで受け継いで遺志を達成…みたいな展開ふつうにありそうで嫌なんだよな。でもレオリオがクラピカに十二支んの席を用意したのって「帰る場所」を用意したいっていう意図もあるんじゃないかとおもうんだよ。それを無碍にするような展開はさすがにないと思 思いたい
- さすがにメイン4名は死なない はず
- できればセンリツも……たのむ………センリツは幸せにならなきゃだめ……
- ツェリードニヒとクラピカの能力の相性が悪すぎるからこういう最悪の予想をしてしまう。なんかこう、ばーん!ととんでもない展開が起きて王位継承戦自体が無効化するか意味が根底から覆るようなことにならんかな。
2024年9月4日
『メイド・イン・アビス』13
- ファプタ表紙でも毛玉そす………
- ナナチその形状もうだいぶダメでは?!ってなったとこで終わったから悲鳴あげちゃった んなちゃん!!!!!!
2024年9月7日
岩井志麻子『おんびんたれの禍夢』
- 第二章をたったいま読み終えたところなんですが、興奮してなんかはちきれそうになった ヤバいこれ 岩井志麻子の傑作かもしれん
- 読者の一部には「もういいよ」と困惑されたりもしていた“あの女”怪談の執念を経てここに辿り着いたのではないかという気がしている 絶境だ すごい
- 読了。岩井志麻子の現時点での最高傑作ではないか。語り手と語られる対象が揺れ動き、移ろい、同化したかとおもえば乖離する。記憶が煮詰まった地獄の底から見える景色はこんなにも美しいのか、と慄く。すごい。
- 個人的に白眉だとおもったのが冒頭における「みっちゃん」のとある台詞。読んでいて一瞬、「ん?」と疑問符が頭を掠め、背後にひそむ不穏で嫌な事実を、多くの読者はなんとなく感じ取るだろう。が、物語という餌をぶら下げられ、その妖しい魅力に翻弄されるうち、薄々予感していた残酷を意識の奥に追いやってしまう。これは伏線なんてのんきなものではなく、読む者をおんびんたれとしての共犯者に仕立てあげる呪文(装置)だ。最終章に至り、読者は思い知らされる。読書のあいだ、“こわいもの”はずっとわたしたちの背後にいたのだ、ずっとわたしを視ていたのだ、と。
2024年9月11日
大島清昭『バラバラ屋敷の怪談』
呻木叫子モノだったとは。タイトルが「✕✕の殺人」じゃなくて「✕✕の怪談」なのがすべてを現しているように、ホラーミステリというよりミステリ風ホラーだねという重心の置き方が最高に良い。最後の最後の注記とか、わざとらしくない小ネタが逆にゾッとするのめちゃくちゃうまい。こわい!基礎工事の土台が堅固に作り上げられているが故に恐怖もまた「もしかして」の隙間になんなく侵入してきてとてもこわい。
ていうかですね、わたしは呻木さんが…こわい…(赤虫村読んでないので盛大に勘違いしてるだけかもしれない)
2024年9月20日
▼ゲーム
▼ドラマ
『地面師たち』
- ようやくみおわりました
- えーと
- ……石野卓球の劇伴がよかったです
- あ、アントニーもとてもよかった
- 『狭小邸宅』を映像化する際はべつの監督でおねがいします…………………怒りとアイロニーに秀でていて瞬発力のある体育会系のひとがいいです…………………………
2024年9月10日
『極悪女王』
- デビル雅美さんがかっこよすぎて大変
- すごいたのしかった!役者と美術、とくに衣装が見ててたのしい。マンガとしての表現に舵をふり切ってるので、いわゆる悪癖としての画作りのチープさもそこまで悪目立ちしてないとおもった。ので、個人的にはそこも好感。へんにリアルぶるよりぜんぜんいい。それと(夫の副音声解説付きだったので色々理解しやすかったのもあったかもしれないけど)人非人の興行主にボロボロに搾取されるなかでそれぞれのやり方で中指立てて戦い抜いた女たちの記録という構えを最後まで崩さなかったのがめちゃ良かったです。ナレーションで最後の最後に「少女」って言ったのはマジで気色悪かったけど。
- ただ、いつものことといえばそうだけど「わたし…ここで何してるんだろう?」とか「ハッ!……ここはどこ?」とか、それ言わなきゃ伝わらないすかね?みたいな不必要な台詞をぜんぶ言うのと、ベタを片っ端からやっていくのはだいぶおもしろくなってしまうので控えていただけるとありがたい 逆に集中できなくなるわ
- たぶん濃いめのファンからはぐちぐち色々言われるんだろうな…と思い、それはちょっと気の毒だよなあとおもっている(すでにぐちぐち嫌味言ってるのはいくつか見かけた)
- 斎藤工が正面から食らって文字通り綺麗にふっ飛ばされたの最高に気持ちよかった 女衒は全員死にさらせ
- ただ、あの長男のオーナーだけが物理攻撃食らわないので私がブーブー言ってたら、夫が「この人、このあと借金取りに追われてだいぶ大変ににるから…」と解説入れてくれたので良しとしました ならいい
2024年9月21日
『ザ・ペンギン』
- ep1「こんなん好きになっちゃうだろ!」と絶叫したくなるペンギン像でマジで最高。ついてくならバッツよりこっちだな…
2024年9月23日
▼ドキュメンタリーなど
『サイン盗み事件』
- Untoldシリーズの最新作。なんというか、ものすげえなという感想になった。スケールがデカすぎる。学生のフットボールなんすよね?となんども確認してしまった。めっちゃおもろい。
- あれ見ちゃうと「若き血を聴きたくない」みたいな愚痴がみみっちすぎて笑えてくるので良かった なんでも知らないことは知ったほうが良い 世界がひろがる ひろがるプラズマ
2024年9月2日
『ウィル&ハーパー』
- ウィル・フェレルと彼の長年の友人ハーパーとのロードムービー風ドキュメンタリー。
- ちょっと言葉にならんくらい食らってしまったのだが、いちばんウーーーとなったのはステーキ食い放題にチャレンジしたあとのウィル・フェレルの落ち込み方。あっとおもったときには友人が危険に晒されていて、なにか起こるかもしれないことを予知できなかった恐怖と悔しさ、ものすごくリアルに感じた。長年の友人同士が言い合うしょーーーもないギャグまじりの会話と同時に進行する手探りの確認作業の手ざわりがリアルだからこそだろう。たぶんそれなりのお金と対策を練っているであろうに、それを感じさせないサイズ感に仕上がっているのもすごい。あとダンキンドーナツは別にいいだろ!
- ハーパーに対して愚にもつかない悪意をSNSで垂れ流してたアカウントがマスクもされずそのまま放送されてたのがすごく良かった
2024年9月27日
『Mr.マクマホン:悪のオーナー』
- よくできていて面白い作品だったが、それよりわたしが驚いているのはそのジャンルのファンと思しき人々の感想だったかも。平気なの?自分たちの熱狂の影にあった犠牲の悲惨さ、あまりにも大きな負の側面について、何も思うところはないの…?
- 個人的に深いところまでいく話だからSNSで言わないだけかな。そうであってほしい。
- 歴史がよくわかって面白かった、それはいいよ。そうだよね。むちゃくちゃで、虚実入り混じっていて、最高のエンタメだよね。これぞ興業。で、言及するのはそこだけ?
2024年9月30日